世界一好きな歌声を7年越しに初めて生で聴いた話
(最初に言っておきますが長くなるうえに今日の感想というより思い出と自分語りです)
2018 YANG YOSEOP LIVE in JAPAN 白
入隊前最後のコンサート、そして私にとって初めてのコンサート、1部と2部両方行ってきた。
7年前に何度も願い夢見た、彼の生歌を聴く初めての機会。
ずっと画面越しに彼を見て彼の歌声を聴いていた当時の私、まさかコンサートに足を運ぶ日が来るなんて思ってもみなかったでしょう。
私がヤン・ヨソプを知ったのは、彼が所属するアイドルグループ「BEAST」が日本デビューした2011年。デビューと同時に好きになった。
そして色々な曲を聴いているうちに、メインボーカルであるヨソプの歌声に惹かれていった。
好きになった2011年から2~3年くらいBEASTを追って、別のものに興味を持ち、リアルタイムで追うことはせずにしばらく離れていた。
少し熱が冷めてからもBEASTの曲は常にプレイリストに入っていたし、曲聴いたりMV聴いたりして「懐かしいなー」なんて思ったりもしたけど。
去年「BEAST」が「Highlight」になっていたことを知る。メンバーが一人抜けたことも。
名前もメンバーも受け入れられなくて、変わらずBEASTの曲ばかり聴いていた。
そして今年、妹と観ていた韓国ドラマ『花郎』で流れた挿入歌『神の一手』
歌声ですぐに分かった。
アルバムを持っている妹に「これ歌ってるのヨソプじゃない!?!?」と確認し「そうだよ」と返された時のあの胸の高鳴りといったら。
これが彼の歌声との再会である。
音楽に深い興味もなかった7年前、初めて「歌声に惚れる」という体験をした。心から惹かれ、綺麗さに涙するという体験をした。
今まで「好きな歌声」というのはあってもそれに「惚れる」なんてことはなかった。歌声に泣くことも。
そしてそれは7年の間に色々な人の歌声を聴いてきた今も変わらない。人の歌声に惚れたのはあれ以来ない。ヨソプの歌声は私にとって最初で最後だ。
彼の歌声は「聴き分ける」という感覚ではないというか、それこそ遺伝子レベルで好きというか、本能で分かるんだよね(気持ち悪いな……)
曲を聴いて、頭の中で自分が知っている歌声に照らし合わせて消去法で答えを導く過程が一切必要ない感じ、彼の歌声を聴くとぱっと彼に行き着くような感覚。
Highlightの公式アカウントはフォローしていない。インスタではヨソプをフォローしていて、たまにインスタライブを覗いたりしている程度で。
公演が決まった当日、たまに歌詞やMVを検索していたおかげで、Googleのトップ画面に詳細が出てきた。それがなかったら今回のコンサートの存在すら知ることはなかったと思う。
私はBEASTの曲しか知らない。「BEASTのヨソプ」しか知らない。「Highlight」としてのヨソプや「ソロ」のヨソプは知らない。そんな人間が入隊前最後のコンサートに行ってもいいのだろうか、とも考えた。
それでも「BEAST」でも「Highlight」でも「ソロ」でもなく「一人のボーカリスト」としての彼の姿を、歌声を心に焼き付けたかった。行かないわけにいかないと思った。
そして今日、当日。ヨソプが歌い出した瞬間、心拍数が上がる。
伸びやかな声、澄んだ高音、優しいビブラート。何百回と音源で聴いてきた歌声、生で聴きたいと願った歌声そのものだった。
当時彼らは日本語が全く話せなかったし本人たちも話す気ないんだろうなって感じだったのだけれど、今日はたくさん話していて、なにせ私の中の「日本語を話すヨソプ」は7年前で止まっているもんだから、それはそれは驚いた。
ファンのちょっとした反応にもすぐ気が付き「合ってますか?」と度々確認をし、時には通訳さんに確認を取り日本語に変換していた。できるだけ日本語で話そうという姿勢が見えたし、実際にたくさん日本語を用いて話してくれた。
彼が日本語で話そうと努力している。今日一番驚いたかもしれない(本当にそれくらい当時は話さなかった)
咳払いをしてファンから「大丈夫ー?」と声をかけられた際に「大丈夫です!歌はちゃんと歌います!僕はヨソプだから」と返していた。
1部も2部も2時間ずつの公演だったのに、本人の言う通りブレることなく最後まで歌い切った。
本人が言うように、彼は"ヨソプだから"歌い上げたのだ。
「僕はヨソプだから」で少し笑いが起きていたけれど、心強い言葉だと思った。私は"あなただから"、あなたの歌声を信頼している。
そして最初と最後「みなさんの星、ヨソプです」と言っていた。本人も笑っていたけれど、彼は間違いなく私の星だ、それもとびきり輝いた一等星。
当時の韓流ブーム、数あるグループのたくさんのボーカルの中から彼の歌声に出会えたこと、イタいかもしれないけれど奇跡であり運命であるとさえ思ってしまう。それほど衝撃的な出会いと体験をさせてくれた。
これから先も当時のようにリアルタイムで追うことはないと思う。コンサートも今回が最初で最後かもしれない。
でもきっとまたどこかで、私はあなたの歌声を見つけるだろう。1年前の『神の一手』を聴いた時のように。
あなたの歌声と、あなたの歌声を見つけるであろう未来の私を絶対的に信じている。
世界一好きなボーカリストにありったけの愛と感謝を込めて。